オーケストラ・プロジェクト 2011

 

 

オーケストラの測鉛〜未来へのアナログ遺産〜

 

 

曲目

 

宮崎 滋「想夫恋 II」---ソプラノとオーケストラのために(初演)

 

中村滋延「6つの哀歌(Six Laments)」---ソプラノと管弦楽のための (初演)

 

高嶋みどり Baby Univers III(揺りかごの宇宙)---管弦楽のための(初演)

 

平井正志「境界(Boundary)」---管弦楽のための (初演)

 

演奏

 

指揮:山下一史

 

ソプラノ:薗田真木子(宮崎作品), 持松朋世(中村作品)

 

管弦楽:東京交響楽団

 

オーケストラ・プロジェクトは、過去25回にわたり自主公演を継続し、1997年及び1999年の公演で は、その成果が認められ文化庁芸術祭優秀賞を受賞しておりますが、26 回目の今回は、「オーケストラの測鉛~未 来へのアナログ遺産~」というテーマを掲げて開催いたします。およそ 20 世紀後半以降の管弦楽作品を俯瞰するに、 必ずしもそれらがオーケストラのレパートリーに定着しきれていない現状を冷徹にみつめ、その理由を種々の観点 から分析しつつ、この時代に管弦楽作品を新たに創作することの意義を根本から考えようとしています。我々は、 現今の高度デジタル化社会においてなおも数世紀の伝統を背負うオーケストラという媒体が必要とされている現状 を鑑み、オーケストラを『未来へのアナログ遺産』と敢えて位置づけて、その本質的な美質を追求し、未来に残る オーケストラ新作を個々の作曲家の全身全霊を賭して作曲しようとするものです。のみならず、当日の聴衆及び多 くの音楽愛好家・前途ある若手音楽家・音楽家志望者への啓発活動、たとえば開演に先立つプレトークやシンポジ ウムの実施、充実した内容のプログラム冊子の作成、音楽冊子を通じて流布・アピールなどを行う所存です。